想いをかたちに

〜障がいのある人やその家族の「暮らす」を支援する〜

障がいのある人が地域で安心安全に自分らしい生活を送ることができるために

nest 設立の経緯

NPO法人nestは発達障害のある子どもの親たちの願いから発足しました。発達障害は、障害があることが外見でわかりにくく、当時は社会的認知度もまだまだ高くありませんでした。また従来の障害福祉サービスの対象から漏れてしまうことも多く、「制度の谷間にある障害」とも言われてきました。

 このような状況の中で実際に子育てをしてきた親たちが、自分の子育てを通して築いてきたネットワークを活用して、同様の困難さを抱えている本人や家族に対する支援の仕組みをつくり、これらを通して本人や家族の自立した地域生活をともに築いていきたいとの思いから、平成18年7月28日に設立しました。

特定非営利活動法人nestにこめた想い 〜「峠を超えて」最新号より

峠を越えて vol.10

 天災と平穏の二面性を持った平成時代が幕を閉じて1年、柔和な微笑みとともに訪れた「令和」へと時代は変わりました。誰もがTOKYO2020に導かれるように、穏やかな夢と希望にあふれた2年目になる事を当たり前のように感じていた矢先に海の向こうで芽吹いた「新型コロナウィルス感染症」という名の災いの種。またたく間に世界中に不幸の枝葉を広げ、昨今のような有様になってしまいました。恐ろしい予期せぬ出来事は自然災害だけではないことを身をもって実感させられました。

 3蜜避け・営業自粛・テレワーク、そして根拠のない懐疑心とやるせない毎日…これらのことにより切実に感じている事は、個の力はあまりに小さく、私たちが今まで何気なく平穏に暮らしている社会は、実に沢山の人の力で支えあっているということでした。 

 

 令和元年度nestの峠越えはキリ良い年の6月、「キッチン&マルシェ木町家」のオープンに始まり、その運営に試行錯誤、創意工夫にと右往左往しながらの日々に終始しました。そして早春から始まったコロナ禍。いよいよ2年目!「おもしろい木町、楽しいnest」を目指し、腕まくりで意気込んでいた気持ちは一気に引き下げられました。その結果、越えようとする峠が益々高く険しくなってきたような…。そして足元には、うつむき加減の自分たちの姿。

 いえいえ、下を向いているひまはありません。木町家はオープン以来、一時期の自粛期間を経ながらも沢山の方々が来店され、新しい出会いと繋がりを持つことのできる大切な場所となってきました。そうなんです!この一期一会を途切れさせるわけにはいかないのです。そしてここは障害のある人がイキイキと働いていることを広く地域の方々に知って頂く場所なのです。木町家はそのために立ち上げたという事への誇りをなくすわけにはいきません。

 木町家が「知る」「知ろう」と自分主体で考えることがきっかけになり、それが相手を理解しようとすることに直結し、次のアクションが起こり、私たちそれぞれの立場で様々なことへの気づきになりました。また、これからnestや木町家に関わっていく全ての人たちには、その事へ強く想いを寄せてほしいことのひとつです。

 「木町家」と名前をつけたのは、木町に暮らすみんなの家として機能することや訪れる人と混ざり合い、家族のようにみんなで食卓を囲む楽しい賑やかな「木町の家」という〝ひとつ屋根の下〟的な発想からです。その家で一人では解決できない難題も一緒に考え、助け合える環境が広がることを願いながら〝木町ファミリー〟を楽しんでいきたいと思います。

2020.6

〒803-0851 福岡県北九州市小倉北区木町3丁目6−7

TEL/FAX.093-582-7018(電話受付 平日8:00〜20:00)

©2019 by 特定非営利活動法人(NPO法人)nest

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